非インプラント治療
非インプラント治療の実際
最近「インプラントをしてください」といって来院される患者様が増えております。

インプラント療法はもともと、崩壊した咬合の再建のための一選択肢であるべきものです。それが一人歩きしている現状に、私は憂慮しております。
患者様と医師ともども、最初からインプラントという選択肢しか持たない、というのは正しい姿なのでしょうか。
インプラント施術後は、完璧な口腔衛生管理が要求されます。しかし万一、インプラント後に、脳梗塞や認知症にかかったりした場合は、どのようにメンテナンスしていくのでしょうか。
そのようなことをふまえて当院では、それぞれの患者様に対してリスク(危険度)の診断を行い、
- インプラント以外の治療法で十分である
- もしくは生理的にインプラント療法が受け入れられない
といった方々を対象に、高度の修復治療を展開し、喜んでいただいております。
“インプラントを積極的に用いない” という当院の修復に対する概念と修復方法を「非インプラント治療」と命名させていただきました。
「非インプラント治療」の原則は、安全で安定した治療です。
そのためには十分な診査診断(検査)が重要になります。当院では通常の検査に加えて「顎の機能検査」も行い、患者様の治療の難易度(リスク)の判定および、治療のエンドポイントを決定してから治療にはいりますので、安心して患者様に治療を受けていただけます。
治療例
(1) 安全性
基本に忠実でかつ安全な治療を実践いたします。
1本の歯の治療においても治療のシークエンスを守り、各ステップごとに再評価をおこない、最終修復にはいります。それぞれのステップで治療の安全性が確保されますので、治療の精度が向上します。
1本のセラミッククラウンの治療のステップの例をご紹介します。最後にしっかりと3点で噛みあわせの支持をサポートしているところにご注目下さい。高度な治療はこんなところから出発すべきと考えます。
- Step1. 変色が主訴 → 新しい仮歯に

- Step2. 傷んだ土台もきれいに

- Step3. 仮歯のところにセラミッククラウンが入りました

- Step4. 精密な噛みあわせの接触(3点接触)を実現

(2) 無理をしない
インプラントは完璧なまでのプラークコントロールを必要とします。
70歳代になられた方のなかには難しいとお考えの方もおられることでしょう。さらにインプラントを受けた方が脳梗塞をおこされるといった例もあります。顎の骨がないところに施術した場合や、全身疾患をかかえたままでの施術などになると、ますますリスクが増大してまいります。
年齢、骨の状態などインプラント治療を受けるに困難なファクターがある方は、当院では「無理をしない」という立場をとっております。
以下に「無理をしない」=非インプラント療法の一例をご紹介します。治療はパーシャルパラレロミリングというテクニックを駆使して行われました。
1次固定(歯牙の連結による固定)と2次固定(義歯による固定)ともに良好です。義歯による2次固定はよりリジッド(強固)なものをインプラントを用いることなしに得ることができました。
患者様は、見た目もよくなった上にばりばり食べることができるようになりました。また、インプラントのように100%に近いプラークコントロールは必要なく、脳梗塞や認知症等の想定外疾患にも対応がしやすいという大きな安心感も得られます。
- ≪術前≫
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このように下顎の顎堤には歯槽骨がかなり少なくなってきており、審美的でない義歯が入っています。


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- ≪術後≫
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審美性(見た目)と機能性(義歯が安定し何でも噛める)の両方が改善しました。何より自分の歯を使って補綴してあるので安心です。安心はクオリティオブライフにおいて、重要な位置を占めるのはいうまでもありません。


治療費について
≫非インプラント治療 -1-
| オールセラミッククラウン | 10万円 |
|---|---|
| メタルボンドクラウン(白金使用) | 8万5千円+金属代(時価) |
| ゴールドクラウン | 5万円+金属代(時価) |
| ハイブリッドセラミックス (合成樹脂とのハイブリッド) |
3万5千円 |
≫非インプラント治療 -2-
| パーシャル パラレルミリング |
各個人にお見積もり申しあげますが、上下義歯まで合わせて200万円からの設定になります。本法の施術時には、パラレルミリングの専門医が補綴処置を行います。 |
|---|---|
| ブレードデンチャー | 各個人にお見積もり申しあげますが、ブレード義歯上下で100万円からの設定になっております。 |
| 顎機能検査 | 10万円 |
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